40代独身男の答えのない日々の本音

40代独身男の答えのない日々の本音

40代で無職になったおっさんが本音を語る

「量産型プログラマを撲滅したい」という意見を支持したい

現状を的確に指摘している正論

私は、10年以上ソフト開発やWebアプリ開発に携わってきたプログラマでした。

現場では下記ブログ記事で言及されている「コピペで書くプログラマ」が増えていることを感じていました。

私も優秀なプログラマではないので偉そうなことは言えませんが、このレベルでは職業としてのプログラマを名乗ってはいけないと思います。

では、出来ないプログラマとはどんな人たちか。

コピペで書くプログラマだ。他で動いているプログラムをコピペして、なんとなく直して書いているプログラマだ。

なぜプログラムが動くのか、どう書けば動くのか、わかっていない。

ただ沢山のプログラムを書くだけの量産型プログラマだ。

こういう人のプログラミングは、デバッグさせてみて、横で見てるとすぐにわかる。まず、エラーメッセージを見ない。

動かないってことは、どこがおかしいかわからない。

パラメータを変えてみたり、手をいっぱい動かす。なんとなく勘で直そうとする。動いたから良いじゃないか、と考える。

こういうのを「量産型プログラマ」として、正しい教育をして出来るプログラマを育成したい筆者は言っています。

まさに正論で本当に素晴らしい考え方だと思います。

こういう方の周りでプログラミングを学べば出来るプログラマが増えていくと思います。

medium.com

 

適性を自覚しなければいけない

私は、「プログラマになりたい」「プログラミングを習得したい」と言って相談されたり、開発部署に入ってプログラミングを始めたりする人を何人も見てきました。

結果は、何人かは短い期間で成長し「出来るプログラマ」になりましたが、ほとんどの人が「難しすぎる」「自分には適性がない」と言って挫折していきました。

挫折するのは恥ずかしいことではありません。

誰もが、ダイエット、英会話、楽器、ブログ、スポーツなどで挫折した経験があるはずです。

つまり、サラリーマンレベルのプログラマでも職業としてのプログラマになるのは適性があるのです。

適性といっても、才能や知識だけでなく、興味の度合い、忍耐力、年齢、意志の強さなどを含めた総合的なものが必要です。

下記ブログの筆者は鋭い考察をしていて、筆者自身は趣味でプログラミングを楽しむことを選択しています。

自分の適性を早めに見極めて、将来性のあるキャリア形成をすることは非常に重要なので、感情的にならず冷静に自己分析をすることは大事だと思います。

rudiments.hatenablog.com

 

「量産型プログラマ」が増える原因

一つ目は、Webサービススマホアプリなどのベンチャー企業の増加があり、低賃金のプログラマの需要が増えていることです。

低賃金のため経験の浅いプログラマしか雇えず教育する余裕もないので、プログラマは自分で学習する以外に成長できません。

実際、Webサービス系のプログラマは需要が増えているので、この傾向は変わらないでしょう。

二つ目は、クラウドソーシングなどによるフリーランスの在宅勤務型プログラマの増加があると思います。

以前は、現場で経験豊富なプログラマと一緒に仕事することで技術を吸収して成長できましたが、在宅勤務では検索で調べたコードをコピペして書くことが多くなります。

リモートワークの普及と低価格の開発料金で在宅勤務型プログラマは増え続けていますが、技術力の低下は避けられません。

最後に、プログラミングスクールや派遣会社による誤解を招く宣伝方法にあります。

晒してしまうようでブログの筆者には申し訳ないとは思いますが、読者に誤解を招くような内容なので引用しました。

筆者は、29歳で公務員を退職して、ほぼ素人からプログラミングスクールに通ってプログラマを目指すと言っています。

本気で言っているのでしょうか?

他の記事を読むかぎり、筆者は非常に頭の良い方だと思いますが、この記事を読むと冷静な判断ができていないように思えます。

www.dogenzakagakuto.com

今東京でプログラマーになると未経験でも年収400万とかもらえるんです!! 

 

未経験から年収400万円の転職を保障してくれている「Webスク」のような学校もある

 

経験年数1~2年で月60万円とかの案件が山のように転がっています。

このような発言はある意味では事実かもしれませんが、まるで誰にでもできるような印象を与えているのは非常に悪質です。

本心からの親切心で言っているのなら、失礼ですがもっと実態を調査してから書くべきでしょう。

もしかしたら、プログラミングスクールのアフィリエイトのための架空の話ではないかと疑ってしまうような甘い言葉が並んでいます。

結論からいうと、未経験のプログラマで年収400万円貰える人はほぼいません。

400万円以上の利益を会社にもたらすことができないので当たり前です。

ほとんどの人がプログラミング自体に挫折して、卒業できたとしても非正規雇用ブラック企業しか就職できません。

プログラミングスクールに限らず専門学校の商売は、甘い言葉で生徒を集めて一部の優秀な生徒だけ就職の世話をするという昔から変わらないことを繰り返しています。

残念ながら将来を悲観している若者がプログラマとして一発逆転を考えて、このような記事を信じてしまう人が増えているようです。

筆者は他に素晴らしい記事を書いているだけに、このような誤解を招くような記事を公開しているは非常に残念です。

 

本当にプログラマになりたいのか?

そもそも、「コピペで書くプログラマ」が本当にプログラマになりたかったとは思えません。

プログラミングの面白さは、「自分でロジックを組み立てる」ことにあります。

コピペではその面白さを味わえない苦痛な作業となってしまいます。

プログラミングを楽しみを理解できなければプログラマになりたいと思わないはずです。

自分のキャリアを真剣に考えた場合、苦しいときでも楽しみを見い出せたり、自分から興味を持って学べるものを選ぶべきでしょう。

「量産型プログラマ」は増え続けているようですが、今後も撲滅すべく声をあげていきたいと思います。