手塚治虫の傑作ブラックジャックで命の尊さを考える
時代を超えた名作
最近Kindle Unlimitedでブラック・ジャックを読んでいます。
リアルタイムで観た記憶はないので特に思い入れはなかったのですが、漫画史に残る名作だと感じました。
一話完結の20ページ前後ストーリーがほとんどですが、その短いページ数で人間の善悪両面がドラマチックに描かれています。
発表時は40年以上まえですが、人間の本質をテーマにしているため時代を超えた魅力的な作品です。
誤解される危険な作品だった
医療というセンシティブな題材のため、病名や医学用語の誤使用や差別的と誤解される表現に激しく非難されたようです。
今でも、奇形児や手術時の描写にショックを受ける人もいるかもしれません。
規制の厳しい現代では発表が難しそうなので、今後このような漫画が人気になる可能性は低いでしょう。
本質的には人間愛を表現している
ブラック・ジャックは無免許医師という社会的には犯罪者的な立場ですが、人間的には人を救うことに使命感をもっている善人として描かれています。
登場する人物の傲慢さ、欲望、虚栄心などを否定的な思想が作品に貫かれていて色々なことを考えさせられます。
まとめ
ブラック・ジャックは、エンターテイメント作品として読んでも一流なので、是非一度は読んでみてください。
さらに哲学的な題材に興味があったら、同じ手塚作品の「火の鳥」をオススメします。