邦画史上での珍しいSFの成功作品
スタイリッシュでスピード感のある展開
この映画は、邦画でSF映画の数少ない成功作と言えるでしょう。
わかりやすく練られたストーリーをスピード感のある展開で、スタイリッシュな映像が最初から最後まで続き、娯楽作品としては最高の映画です。
派手なアクションを楽しめる娯楽作品
当時最新のコンピューターグラフィックスなどの特殊効果を活用し、 スリル満点のアクションとダイナミックな映像は、ハリウッド映画にも劣らない出来です。
また派手な演出のなかにコミカルな要素を上手く取り入れ、殺伐とせずスタイリッシュなアクションシーンが展開されます。
鈴木杏の若さの輝き
最近は派手な活躍はしていませんが、この映画での鈴木杏の存在感は圧倒的です。
未来から来た少女という難しい役で、聡明さと純粋さ、タフさと繊細さといった相反する性格を魅力的に演じています。
また、少女の可愛さもありながらボーイッシュで元気な演技が、彼女が未来から来た少女の不思議な雰囲気を自然に感じさせてくれます。
個性的な脇役と金城武のカッコよさ
脇役として岸谷五朗や樹木希林といった独特の雰囲気をもった役者も、作品の不思議な世界観に違和感なくハマっています。
主役の金城武は、SFアクションという非日常的なストーリーのなかで圧巻の存在感を出しています。
彼はハーフというエキゾチックな存在であり、長身で端正な顔だちでその表情だけで絵になる数少ないスター俳優ということが、この作品で存分に発揮されています。
まとめ
映画自体は当然面白いのですが、企画から公開までのプロセスも話題になったので、その背景を知ることでもっと興味深く楽しめるでしょう。
マトリックスやミッションインポッシブルのようなアクション娯楽大作が好きな人は、邦画ということで敬遠せず是非観てください。