スパルタ研修を未だに信奉する会社があるという事実
研修という名のパワーハラスメント
この記事を読んだのですが、やっぱりこういう理不尽なスパルタ研修をまだ取り入れている企業があることに悲しくなりました。
公衆の面前で大声を出すことを強要したり、40キロの夜間行進をさせたり、これは普通に考えたらパワハラです。
現在では一部の企業だけでしょうが、こういった研修に会社の大切な人材を参加させていることは非常に残念なことです。
効果のある研修なのか?
こういった研修に意味があるのでしょうか?
理不尽なことに耐えることによる忍耐力はつくかもしれませんが、それ以上に失うことが多いでしょう。
少なくとも、会社の利益や社会的な価値を高めるために身に着くことは、このような研修からは得ることはできません。
むしろ、生産的な思考力や優秀な人材の人心掌握などとは逆の思想を身に着けることによる弊害のが大きいように思えます。
「バカになれ」という意味の誤解
余談ですが、アドバイスで「もっとバカになれ」といったことをいう人を見かけるのですが、この言葉が正しく理解できない人もいるようです。
この場合の「バカになる」という意味は、「バカと思われることを恐れず、自分の頭で考えて固定概念にとらわれず行動する」、「思い込みを捨ててバカバカしいように見えることも試してみる」といった意味が正しいのです。
むしろ「自分の頭を使う」、「見栄や常識にとらわれれない」という意味で「バカ」という言葉を使っています。
この研修では、「理不尽なことに対して思考停止して従う」「非常識の恥知らずになる」という意味での「真性のバカ」を目指しているように見えます。
まとめ
企業がグローバル化して競争が激しくなっている現代では、こういった企業は淘汰されるでしょう。
この研修に参加させらる人とその人と一緒に働く人たちは、この現実を理解しているのでしょうか?
やはり最大の弊害は、理不尽で非論理的な教育を受けたことによる思考停止でしょう。
この研修を受けた人が、現実を認識する思考能力を失わず、企業の利益と社会的な価値を創造してくれることを願いたいと思います。