「チーズはどこに消えた?」はシンプルで素直に役に立つ自己啓発本でした
意識高い系の本が苦手
私は評判になった自己啓発本はできるだけ読むようにしているのですが、たいていが意識高い系の本なので心に残らないものが多いです。
外国の事例を引き合いに出すことで日本の社会や制度の批判したり、成功した事業家などの名言を紹介する本は、一時的な満足感を得るだけで日常的に役に立つことがありません。
教養として著名人の思想や外国の文化を知ることも必要ですが、自分の現在の状況とかけ離れていると自己啓発することはできません。
シンプルなストーリー
私がお勧めしたい自己啓発本は、スペンサー・ジョンソンの「チーズはどこに消えた?」です。
この本には、この本は100ページもなく、自己啓発本にありがちな「作者の主張」や「知識のひけらかし」などがありません。
ネズミや小人を擬人化して、シンプルなストーリーが展開されています。
人間は行き詰ると恐怖から変化を恐れて過去の成功体験にすがろうとします。
しかし、過去にすがることよりも、変化を恐れず新しいことに挑戦することの重要さが描かれています。
政治的にも経済的にも不安定な現在の日本では、過去の豊かな時代に戻る可能性は低いので、変化を恐れず新しい時代にあった価値観を見付けることが大切です。
この本はそんな考え方を、押しつけることもなくシンプルでストーリーで教えてくれます。
- 作者: スペンサージョンソン,Spencer Johnson,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/11/27
- メディア: 単行本
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生き方や働き方の指針となる本
「チーズはどこに消えた?」の続編的な意味合いを持つ本で、「頂はどこにある?」もおススメです。
この本では人生を近視眼的な視野ではなく、長期的に考えることを教えてくれます。
人生には浮き沈みがあり、順調なときでも転落したり、逆境にも希望があるということを自然に気づかせてくれます。
人生には思い通りにならず上手くいかないことが多いですが、そんなときも悲観的になり過ぎず現状を受け止め、希望を見出すことが重要です。
まとめ
今回した本のメッセージは、特に新しいことではなく普遍的なことが書かれています。
しかし、シンプルで人間味のあるストーリーになっているので、自己啓発本にありがちな「胡散臭さ」がありません。