激安スーパーの悲惨な労働問題に思うこと
違法労働の常態化
最近の労働問題として、労働者の心身の健康を損なう長時間労働を解決することが話題になっています。
こういった問題の一つとして、激安スーパーや家電量販店でメーカーや問屋の人間に違法労働させている問題があります。
商品を低価格で提供するために、無報酬の労働者を使い人件費を削減しているため、ビジネスモデルが違法労働を前提として成立しています。
悪質なのは、違法とされないような抜け道を使い、弱い立場の労働者の善意や義理につけこみ問題が顕在化されないようにしていることです。
そのため、こういった状況が常態化しているため業界は是正すべきこととして認識していません。
サービス業界の是正
近年、労働問題はホワイトカラーの企業だけでなく、飲食業や小売り、流通などのサービス業でも問題になっています。
特に一般消費者向けのサービスは価格競争が激しく、労働時間も24時間体制である場合も多く、劣悪な労働環境で働く人も少なくありません。
労働環境のためこれらのサービス業への就業希望者も減ってきているため、さらに労働環境が悪化しているようです。
未払いの 残業を支払うという方針も、退職者が相次いでいる状況を防ぐための対策であって、人手不足にならなければ支払われていなかったでしょう。
それでも労働者が劣悪な環境で働くことをやめれば、企業も労働環境を改善せざるを得ないということなのでしょう。
過剰サービスの見直し
一部の企業は一時的に対価以上のサービスを提供することで、顧客を囲い込むことを行っていますが、余力のない中小・零細企業には対応することができません。
結果として、労働者に違法労働などをさせることになります。
こういったサービスを提供する企業は、違法労働を助長していることに責任を持たなくてはいけません。
まとめ
消費者は便利で安いものを選んでしまうので、サービスを提供する企業が労働環境の向上と違法労働の撲滅を促進しなくては、この問題は解決しないでしょう。
貴重な人材が違法労働の犠牲になることは、企業にとっても大きな損失になり、さらには日本にとっても大きな問題です。
こういった問題を、ネットで発信する人が増えてくれることを願っています。