F1の悲運の天才アイルトン・セナの光と影を描く名作ドキュメンタリー映画
最近は、アマゾンプライムで多くの映画を観ていますが、そのなかで素晴らしい映画を見つけたので紹介します。
1980年代から90年代のF1ブームのなか、その象徴的存在として活躍したブラジル人のドライバーのアイルトン・セナの人生を描いたドキュメンタリー映画です。
アイルトン・セナの本当の姿
アイルトン・セナというドライバーはF1の歴史上でも傑出した天才ドライバーとして伝説となっています。
彼は1994年にレース中の事故で亡くなっているので、その悲劇性から神格化されたり、現役時代の攻撃的な走行スタイルから孤高なイメージを持たれたりしていました。
実際の彼は、とても人間味溢れ天才ゆえの脆さを持った、非常に魅力的な人物でした。
このドキュメンタリー映画は、そんな彼の人生とF1という世界の光と影をわかりやすく描いています。
F1の世界の光と影
日本で有名になった頃は、彼の全盛期だったので新人時代の苦労は衝撃的でした。
天才ゆえに勝利に固執し、他のドライバーやレース関係者に疎まれ孤立から、周りに認められるまで非常に苦労していたようです。
F1という世界はスポンサーの資金力によって運営されているため、ドライバーは政治的な駆け引きが必要です。
セナはその政治的な駆け引きよりも自身の勝利に固執していたため、チームメイトからも疎まれるようになってしまいます。
また、晩年はドライバーの技術を上回るほどのマシンの技術が進歩し、彼の走行技術では勝てなくなってしまいました。
悲劇的な事故
彼は1994年のレース中の事故で34歳という若さで亡くなりました。
当時はF1が大人気のスポーツで、その象徴的存在であるセナの死は全世界に衝撃を与えました。
特に国内に問題を多く抱えた祖国ブラジルでは、希望の光として国民に勇気を与えていた英雄の死にブラジル人は深い悲しみに包まれました。
実は彼の事故の前日にも予選での死亡事故があり、この時に事故の原因究明などの安全に対する配慮を厳重に行っていれば、死亡に至る事故は防げたのかもしれません。
まとめ
この映画はドキュメンタリーなので、実際の映像で構成されていて、生活感が伝わりメディアの映像にはリアリティーがあります。
当時のF1の人気ぶりと熱狂が、リアリタイムで知っている人には本当に懐かしくて当時の興奮が蘇ってきます。
製作者のアイルトン・セナに対する敬意とF1の世界の真実を伝えようとする姿勢が、この作品を素晴らしいドキュメンタリーにしています。
モータースポーツに興味がある人は本当にオススメです。