補償問題はどうする?会社の存続をかけたDeNAの対応
盗用で利益を上げた罪は非常に重い
DeNAがキュレーションサイトに盗用した記事や写真をつかって莫大な利益を上げた事件がありました。
現在もサイトは閉鎖されたままで、上層部による謝罪会見も行われました。
しかし、まだ実態は調査中で被害者への対応も始まったばかりのようです。
被害者への不十分な対応
約74万7000件の記事で著作権法上の複製権侵害のおそれがあり、それに対して被害者への対応が始まっています。
盗用画像3点に対して迷惑料という名目で、5000円の支払いという非常に低い補償額になっています。
仮に画像1点に対して1000円の補償としても、74万件では7億4000万円という額にもなるため、DeNAにとって非常に大きな損害となります。
しかし、それ以上の利益を盗用によって多大な利益を上げていたという事実をもって重くみて被害者に誠実な対応をするべきでしょう。
会社の存続を賭けた対応
DeNAは2013年以降は経常利益が減少し、2016年は159億1700万円になっています。
そのため、被害者への補償額が高額になると会社自体の存続が危うくなる可能性があります。
例えば、画像1点に対して1万円の補償では74万件では74億円となり、2016年の当期純利益である67億5900万円を超えてしまいます。
社会的な立場を考えると被害者へ誠実な対応をすべきですが、実情はそれをすると会社の存続ができなくなる可能性があります。
まとめ
おそらく過去の実例から考えると、DeNAは被害者の希望額に対して低額の補償金を支払うことを選択するでしょう。
しかし、今回の事件の悪質さを考えるとDeNAは被害者に対してもっと誠実に対応し、金銭的な補償が難しければ自社サービスの優待割引なども検討すべきでしょう。
もしDeNAが一方的に補償を決めてしまうなら、被害者は集団訴訟を起こして事件の重大性をDeNAに認識させることが必要です。
マンガ業界の過酷な現実に挑む佐藤秀峰
マンガ業界の実態
日本のマンガは世界的にも人気があり、最近では老若男女問わずマンガを楽しむ文化ができています。
しかし、実際のマンガ家や出版社の人がマンガを私たちに届けるまでのことはあまり知られていません。
そして、その実態は過酷で厳しい環境で働いているマンガ家が多く、ごく一部の成功した人以外は理不尽な動労条件で働いていることがこの本に記されています。
業界の光と闇
週刊連載するようなマンガ家は、高収入で豊かな生活をしているようなイメージがありましたが、現実は全く違うようです。
仕事場も家賃や光熱費、スタッフの食事や給料などの経費が大きい割に、原稿料は低く抑えられていて、単行本が売れないと赤字になる場合もあるそうです。
出版社も古い習慣が多く、不利な労働条件でマンガ家は働かなくてはならないようです。
新しい仕組みへの挑戦
筆者である佐藤秀峰氏は「海猿」や「ブラックジャックによろしく」などのヒット作を持つ有名なマンガ家ですが、この出版業界の仕組みで苦労をしてきました。
不利な印税率、無断の二次使用契約、セリフの修正などが編集部によって行われ、そういった待遇を改善しようと努力しました。
その結果、編集者に軽く扱われたり掲載停止となったりしました。
それでも、諦めずオンラインで漫画を販売する仕組みを作り現在も運営しています。
まとめ
今まであまり語られることのなかったマンガ業界の裏側と問題が、わかりやすく説明されています。
そして、筆者のマンガに対する愛情とマンガ業界の改善にかける情熱が伝わってきます。
現在の日本はあらゆる業界で似たような問題を抱えていますが、彼のような情熱を持つ人が増えることで少しずつ問題も解決されていくのではないのでしょうか。
仕事にやりがいを見出す必要があるのか?
働くことの意味
働くことは殆どの人にとって、生活するお金を稼ぐために自分の時間を費やさなくてはいけません。
お金に見合う労働を会社やお客さんに提供することには苦労があり、決して楽にできるものではありません。
このブログの筆者は、やりがいを見出せない仕事を約18年も全うし、退職後に独立することを実行されています。
18年かけて自分のやりがいの持てる働き方を確立してそれを実現しており、非常に計画性と実行力の素晴らしい生き方だと思いました。
やりがいがなくても働くことはできる
仕事にやりがいを見出せることが出来れば、仕事の苦労も軽減され精神的にも満たされるようになります。
しかし、本当に心の底からやりがいを感じられる仕事をできる人は少ないのではないのでしょうか。
前述のブログでも、やりがいのない仕事を18年も続けており、独立するまでの本業として活用しています。
やりがいがない仕事といってもお金や人脈、スキルなども身に着けることができるという利点もあります。
悩み過ぎないほうが良い
やりがいがない仕事で、身体的、精神的な負担が多き過ぎる場合は転職を考えたほうがよいですが、まずは今の仕事から得られる利点に目を向けることも必要でしょう。
やりがいというと抽象的な言葉で悩み過ぎるのは苦しいと思います。
実際に働いていると、収入額や将来性や人間関係といった様々な現実的な要素によって仕事に対する満足度は変わります。
それらの要素は自分で変えていくこともできるし、自分の考え方も年を重ねることによって変わることもよくあります。
悩み過ぎて早まった決断をするよりは、仕事を生活の一部と割り切って客観的な視点を持つことで気持ちに余裕ができるでしょう。
まとめ
多くの人間は現状になかなか満足することは難しいはずです。
将来への不安、向上心、嫉妬、出世欲など色々な感情を持つ人間にとっては、ある意味では当たり前のことです。
しかし、仕事や人生に過度に疑問を感じたり、目先の判断だけで物事を結論づけることは良くありません。
視野を広げて仕事も人生も前向きに楽しめるように心掛けるようにしましょう。
アメリカ人の野球への夢と情熱を描いた感動作
アメリカの野球への愛
最近はWBCの関連の野球の話題が盛り上がっていますが、 野球発祥の地アメリカの野球への愛は日本以上かもしれません。
野球をテーマにした映画は多数ありますが、この映画はアメリカ人の日常生活に野球が大きく根付いていることを描いた感動作です。
夢の象徴としての野球
この作品で主人公は野球を通して夢を信じることや家族の絆を再確認してゆきます。
野球はビジネスでもあり裏側では駆け引きやもありますが、この映画では野球賭博事件に巻き込まれたメジャーリーガーが野球を愛する姿を描いています。
また主人公の父への想いを、野球を通して表現し家族の絆を再確認していく過程で挫折した夢を取り戻していきます。
野球選手を目指した俳優による熱演
主演のケビン・コスナーは、学生時代にメジャーリーガーを目指していたそうで野球に対する愛情が自然と伝わってきます。
農場を球場に建てようと決意して、夢を信じようとする姿は彼の誠実な人柄と野球にたいする想いがあってこその説得力でしょう。
父親に対する愛情や夢の実現を熱演し、人生の素晴らしさを正面から描く作品を感動的なものにしています。
美しいアメリカの情景
舞台はアメリカの中西部のアイオア州の田舎町で、広大な農場とその周辺の風景は穏やかで美しい情景です。
トウモロコシ畑をつぶして建てた野球場も、現在の日本のドーム式球場に慣れた人には非常に美しく新鮮に写るでしょう。
夕闇のなかにあらわれる野球選手たちは力強く躍動感があり、野球というスポーツの素晴らしさが伝わってきます。
まとめ
少し理想的なファンタジー的な映画ですが、それが安っぽくならず素直に感動できる素晴らしい作品です。
殺伐とした現代に疲れた人は、心洗われる映画なので是非観てください。
アメリカの暗部を描く「アメリカン・ビューティー」が美しい
アメリカの中流階級の実態
アメリカの中流階級は、大きな一戸建てに住み家族で仲良く暮らしているというイメージがあります。
そんなイメージ通りの理想的な家庭もありますが、実態はもっと多くの問題を抱えています。
この映画は、そんなアメリカの中流階級の理想に対するアンチテーゼと社会問題を危うい美しさで表現しています。
アメリカの社会問題
アメリカ社会では日本より個人主義で自由な生き方ができるようですが、その反面では厳しい結果主義と競争があります。
ケヴィン・スペイシー演じる主人公も、簡単に会社から解雇されて職を失ってしまいます。
妻は浮気をし、娘は親に反抗的な態度で振る舞い家庭は事実上崩壊しています。
さらにドラッグや銃の問題も絡み、最後には同性愛の問題から大きな事件に発展してしまいます。
強く家族愛に満ちたアメリカの家庭の理想を掲げていますが、実際には家庭不和や欲望による犯罪という問題を抱えているのがアメリカ社会の現状でしょう。
名優ケヴィン・スペイシーの見事な役作り
理想的な父親になれず、妻や娘から軽蔑される中年をケヴィン・スペイシーがリアルな存在感で演じています。
情けない中年男が開き直り、欲望と妄想に取りつかて破滅に向かっていく危うい過程はこの作品のスリリングな魅力となっています。
また、妄想と現実の間で揺れ動く心理描写を大胆かつ繊細に表現する演技は、名優と呼ばれる彼ならではでしょう。
美しい映像美
主人公の妄想を美しく芸術的な映像で表現しているのもこの映画の魅力です。
美しく繊細な女性を怪しく描き、暗示的にバラの花を使って心理描写をしています。
全体的に静かで薄暗い情景が多く、物語の危うさと刹那的な生き方に潜む美しさが伝わってきます。
まとめ
アメリカの理想的な生き方に対して、欲望に支配される人間の弱さと人生の意味を美しい映像と名優による素晴らしい演技で描かれた名作です。
若い人が観ても面白い作品ですが、ある程度の年齢になった人が見ると考えさせられることが多い映画でしょう。
韓国の現実を知ることで見方が変わる
韓国社会の実情
先日、ついに朴槿恵大統領が罷免されました。
また、慰安婦問題でも報道されることが多い韓国の政治情勢ですが、一部の報道からの知識以外は韓国の実情を理解している人は案外少ないのと思います。
格差社会と若者の絶望
韓国経済は日本以上に深刻な状況で、約12%という高い失業率と大卒の就職難が問題になっています。
富裕層に生まれたものだけが豊かに暮らすことができ、職にあぶれた人は低賃金労働によって貧しい生活を強いられます。
この格差が年々拡大し、この社会構造を改善する兆しが見えず多くの若者が絶望している状況です。
受験戦争と超学歴社会
韓国は日本以上に出身大学が重視され、就職や結婚などにおいては非常に大きな影響があるようです。
そのため、韓国大学統一試験である「大学修学能力試験」は国家的行事となっています。
たった一回の試験以外に挽回する機会もほぼない教育システムのため、受験生のプレッシャーは非常に大きくなっています。
高校時代の多くの時間を受験のための勉強に費やし、それでも希望する大学に進学できる人は限られています。
韓国の大学入試がヤバイwww受験生の周りの人達の行動が日本よりもアツい件www(画像あり) : NEWSまとめもりー|2chまとめブログ
徴兵制の苦難
韓国は現在も北朝鮮と休戦状態にあり、19歳~29歳の男性は約2年間の兵役に就くことが義務となっています。
多くの男性が大学進学後に休学して兵役につき、復学してから卒業しているようです。
兵役は非常に厳しい規律と訓練があり、外部との接触も限られているため多くの若者は兵役義務を負担に感じています。
まとめ
日本と韓国の間には歴史的な問題などが未だに解決していません。
そういった問題を考えるときには、韓国の実情することで問題に対する見方が変わるかもしれません。
今後、日本と韓国の両国が社会的な問題を解決して発展していくことを願いたいと思います。
こんなサラリーマンになりたい!名作「総務課総務部 山口六平太」
サラリーマンの日常
最近のマンガのトレンドは、人がゾンビになったり得体の知れない怪物と戦ったりするものが増えています。
しかし、サザエさんやちびまる子ちゃんのような平穏な日常を描いたマンガは時代を超えて楽しめると思います。
この「総務課総務部 山口六平太」はサラリーマンの日常を前向きに描いた名作です。
総務部総務課 山口六平太(1)【期間限定 無料お試し版】 (ビッグコミックス)
- 作者: 高井研一郎,林律雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/03/03
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作者の死去による連載終了
このマンガは1986年から2016年まで連載されて、作者である高井研一郎氏が2016年11月に亡くなられたため連載が終了しています。
その間は一度も休載することなく、連載を続けていました。
前向きに生きるサラリーマン
主人公の六平太("ろっぺいた"と読みます)は、一見すると平凡なサラリーマンのようですが、会社内のトラブルを解決し円滑に仕事ができるような気配りができるスーパーサラリーマンです。
そんな優秀な人物ですが、咥えたばこで怒られたり、居眠りをしたりといった人間味もあり親しみやすい性格です。
その活躍を自慢することなく飄々として振る舞い、見栄や出世欲も持たず前向きに会社での自分の役割を果たしています。
人間味溢れる登場人物
頼りない課長、嫌味な係長、大酒のみの部下などが時には足を引っ張りますが、どんなキャラクターにも憎めない一面があり単純な善悪などでは決められない人間の深みが描かれています。
社長や部長といった偉い人たちも、 ミスをしたり、感情的になったりと非常に人間味があります。
日本の大企業のサラリーマンという保守的な環境で、人間らしく振る舞い前向きに働いている姿は古き良き日本のイメージを感じされてくれます。
まとめ
基本的に一話完結のストーリーなので読みやすく、その短い話のなかにちょっとした教訓や人間の良さが描かれて、とても爽やかな気持ちになります。
疲れたときの気晴らしや気分転換に読むと、またやる気が出てくるような気持ちのよいマンガです。
過激なマンガも面白いですが、こういった爽やかなマンガも楽しめると思います。