好きなことで生きていくことの厳しい現実
クリエイティブ職の低賃金労働
今日のこの記事を読んで、最近のクリエイターといわれる人が適切に対価を支払われていないという主張を考えてみました。
この記事は表現は厳しいですが、問題の本質を鋭く分析している素晴らしい記事です。
今回はなぜこういう問題が発生しているかについて考えてみたいと思います。
職業選択の自由
ネットの普及と近年の労働問題の影響で、 自分に合った働き方を選択することを推奨する考え方が広がっています。
その考え方を実践し、好きなことで生きていく人がネット上で活躍するようになりました。
ブロガー、アフィリエイター、YouTuber のような情報発信する人や、クラウドソーシングなどで仕事を受託するライター、イラストレーター、プログラマーなどのクリエイティブ職が特にネット上で、自由な働き方を主張するようになりました。
会社や学校などで挫折した人が、こういった人の生き方の表面だけを見て組織のなかで働くことを理解するまえに自由な生き方を目指してしまうことが増えています。
クリエイター養成する専門学校ビジネス
最近は小学生にプログラムを教える学校ができたり、大学で漫画や映画を学習できるようにもなっています。
そのなかでも、ゲームデザイナー、アニメーター、声優、プログラマーなどを養成する専門学校が増えてきています。
これらの学校は、クリエイティブ職に憧れる人を甘い言葉と過大広告で入学させて、ほとんどの人が底辺派遣労働者か実質フリーターのようなクリエイターを量産させています。
本人の実力があれば学校など関係なく仕事は見つかりますが、適性や才能のない人が仕事を見付けるのは難しいのが現実です。
こういった人達がクリエイティブ職に固執して、低賃金労働者になっていることを学校が放置しているのは問題でしょう。
覚悟と柔軟さ
好きなことで生きていくいう考え方は本当に素晴らしく理想的な考えです。
クリエイターの業界は非常に厳しい実力主義の世界です。
才能や実績のある人でさえ突然仕事を失うこともあり、覚悟を持って飛び込んでいく必要があります。
また実力がなければ、アルバイトをして下積みをしてチャンスを待つような柔軟性も求められます。
しかし、実際にはそういう覚悟や厳しいことを忠告する人には耳を貸さず、甘い理想論を支持するような風潮があるように感じます。
まとめ
ネット上で活躍するクリエイターやブロガーも見えないところでは多大な努力をして、厳しい競争を勝ち抜くことができた一部の成功者です。
その厳しい現実をもっと伝える人が増えるべきでしょう。
ネットで現実的なアドバイスをする人は意外と非難されることが多いのですが、自分の能力や覚悟は現実的な視点で見極めないと自らを苦しめることになります。
それでもやりたいことならば、成功などは意識せず心から楽しんでやれば後悔をしないのではないのでしょうか。