意外と厳しいクリエイターになるための条件
クリエイターになる方法
最近、毎日のように「キンコン西野の炎上」騒動の記事を目にします。
そこでクリエイターのお金の稼ぎ方などが語られていますが、まずクリエイターという定義がはっきり分かっていない人もいて批判の論点が定まっていません。
ここでは騒動については言及せず、クリエイターという存在について考察したいと思います。
「クリエイターにとは?」「クリエイターになるには?」どうすれば良いのでしょう?
クリエイターは適性がある
このブログ記事が素晴らしいので、引用したい言葉があります。
クリエイター職を目指してるのに、何も成果物がないというのはだいたいその時点でおしまいです。
基本的にはこの一言に尽きます。
「ゲームプログラマーになりたいので専門学校に行ってプログラミングを始めます」
「イラストレーターを買ったらデザインやってみたいです」
「楽器が弾けないので作曲できないけどバンドをやりたいです」
こういう言い訳をして何もしていないのに、クリエイターを目指す人がいます。
こういう人はクリエイターには向いていませんし、クリエイター職に就いたら苦しい思いをするだけです。
作りたいものがあるか?
今は専門学校や大学でもクリエイターを目指すコースがあり、技術や知識を学ぶこと機会はたくさんあります。
しかし、技術を学んだところで作りたいものがなければ何も作れません。
実際の生徒でも学校の課題とか卒業制作くらいしか作らない人が多いそうです。
逆に、作りたいものがあれば中学生だろうと定年した高齢者でも自分なりに技術を学んで作品を作ってしまいます。
つまり、クリエイターにとって技術や知識は手段であって、「作りたいものがあるか?」「作ることが楽しめるか?」が重要なことです。
職業クリエイターとしてお金をもらうことになると、楽しむことが少なくなりますが、もともと制作を楽しめない人にとっては本当に苦しい作業になります。
憧れと適性
10代~20代前半では自分の適性を見極めるのは難しいので、憧れやイメージでクリエイターを目指したいと思うのは理解できます。
しかし実際は、たいていのクリエイターの仕事は大変なものが多いです。
長時間労働、アイディアの枯渇、自分の技術に対する自信喪失、などに直面することになり、本当にクリエイターの仕事に適性がないと心身に負担がかかります。
クリエイターというのは魅力的な職業ですが、憧れだけでなく業界の実態と自分の適性を真剣に考える必要があります。
派遣会社や専門学校の過大広告
ネットでよく見る派遣会社の広告に、「高収入案件多数」「週X日勤務でXX万円」などと甘い言葉がありますが、世の中に甘い話はありません。
嘘ではありませんが、ほんの一部の例を挙げているにすぎませんので鵜呑みにしないでください。
どんな会社でもその人の能力や成果以上に報酬は出してくれないことは、ある程度の常識があれば判断できるはずです。
専門学校でも、「就職保障」「大企業への就職実績多数」などと宣伝していますが、特別に優秀な生徒以外はこれには該当しません。
結局は(特にクリエイターの業界では)、自分の実力以外のものはほとんど役に立たないのです。
まとめ
クリエイターになりたい人は、
「作りたいものがありますか?」
「作ることが楽しめますか?」
これが満たせるなる、自分で調べて作品を作ってください。
それが最初のステップで、作品を作った時点でクリエイターです。
この作品を他の人に判断してもらって、はじめて職業としてクリエイターになれるかが分かります。
仮に職業としてクリエイターになれなくても、作品を作ることを楽しめれば、そのこと自体が素晴らしいことです。