適切なプログラミング学習が確立されない理由
プログラミングは学問として確立されていない
この記事を読んで、最近話題になっているプログラミング学習について考えてみました。
プログラミングは学問というよりは、開発の現場で発展していったものなので何をもって優劣を判断すればいいのか明確な基準がありません。
小学生からプログラミングしていたことも優秀な指導員からプログラミングを習うことを比較していますが、記事の内容も投稿者の視点からの主張に過ぎません。
文系の独学プログラマーで大学院卒のプログラマー以上に優秀な人も全く珍しくありません。
挫折する子供が続出する?
子供にプログラミングに触れる機会を与えることは積極的に行われるべきだと思いますが、必須科目などにすることは危険です。
プログラミングの適切な教育法も確立されていないため、実験的な指導では挫折する子供が続出する可能性が非常に高くなります。
今でも実際にはプログラミングを楽しめない子供も多く、他の教科ほどには強制的に教える価値はないでしょう。
適性の有無が重要
プログラマーには資格は不要なので、独学で学んだ文系プログラマーから大学院卒のプログラマーまで様々な人がいます。
どんな仕事でも適性があるようにプログラマーにも適性というものがあります。
適性のない仕事を無理して働くことは、結局は時間や本来の才能を浪費してしまうので、本当にプログラミングを楽しめることが必要です。
また、プログラミングには終わりはなく常に学習を続けることになるので、自発的にプログラミングを勉強できる必要があります。
業界の構造的問題が阻むプログラミングスキル向上
日本の多くの開発現場ではプログラマーの地位が非常に低く、その結果としてレベルの低いプログラマーが増えるような構造になっています。
こういった現場にプログラマーを送り込む中間業者やプログラミングスクールは、「簡単にプログラマーになれる」という甘い言葉で人を騙して利益を得ています。
その結果、日本の多くの開発の現場では適性や十分な知識のないプログラマーが増えています。
まとめ
プログラミングを業務レベルで身に着けるには、技術や知識以外に、論理的思考力、忍耐力、想像力なども必要な要素です。
また、常に進化し続けるため時代の流れについていかなくてはなりません。
このような大変な仕事を楽しめるような人材を育てることが、プログラミング教育には本来求められるべきでしょう。