てるみくらぶ事件!被害を避ける方法はあったのか?
格安旅行業者の破産の影響
「てるみくらぶ」という格安海外旅行を扱う旅行業者が破産し、その150億円と負債額と約3万6000人という一般顧客が被害にあったということで話題になっています。
この破産の影響で、顧客が振り込んだ多額の航空券代や宿泊費が航空会社やホテルに支払われず、出発前の人は中止することになり、旅行中の人が支払い済みの航空券代や宿泊費を現地で再度請求される問題が発生しました。
この代金は、日本旅行業協会の弁済業務保証金制度の対象となりますが、限度額が約1億2千万円で1%程度しか返金されないようです。
また、てるみくらぶに入社予定だった内定者が4月を目前に内定取り消しになってしまいました。
てるみくらぶの内情は現在も調査中のようですが、資金繰りが危うくなり自転車操業を続けて負債が150億円になるまでの間に民事再生も選択しませんでした。
そのため、廃業の準備ができなかったため被害がここまで大きくなってしまったようです。
格安航空券は時代遅れのビジネスモデルか?
健全な経営をしている旅行業者も多くありますが、格安航空券によって集客するシステム自体が時代遅れになりつつあります。
航空会社の空席管理が高度化し、格安提供できる余剰座席も少なくなりました。
インターネットでの価格比較サイトの普及により、低価格航空券の価格競争が激しくなり利益を上げにくくなっていました。
金銭的なトラブルのリスクを避けたい場合は、格安ツアーではなく大手旅行会社のツアーを選択することも検討してもよいでしょう。
大手旅行会社は倒産の可能性も低く、倒産した場合も他会社への引継ぎや補償なども手厚いことが多いです。
現実的には避けることは難しい
一般の消費者が旅行会社の倒産を予見することは、現実的には不可能なようです。
ただ今回てるみくらぶが現金一括入金のツアーを募集しており、現金一括入金を要求することは通常はないようです。
このように旅行代金の支払い方法に不明点があるものを避けることでリスクを軽減することはできます。
出来る限りの交渉をしてみる
料金を支払ったのに宿泊費や航空券の代金を再度請求されるのは、理不尽に感じる人がほとんどでしょう。
しかし海外などで突然このような事態になった場合、宿泊場所がないと不安になり不本意ながらホテル代などを支払ってしまうかもしれません。
それでも、支払いはホテルと旅行業者のてるみくらぶでの問題であり、既に宿泊費を支払っている旅行者は再度支払う義務はないと主張できるようです。
必ずしも、下記の事例のようにホテル側が請求せずに宿泊させてくれるかは明確ではありませんが、出来る限り交渉するべきでしょう。
まとめ
今回の突然の破産は旅行者に大きな影響を与えただけでなく、格安旅行を扱う旅行業者への不安を感じさせてしまいました。
健全な経営をしている会社も多いですが、格安なものにはリスクもあり絶対に安全なものは存在していません。
こういったリスクを少なくするには、大手旅行会社を利用したりやオンラインで航空券や予約を直接予約することも知っておくべきでしょう。