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40代で無職になったおっさんが本音を語る

天才作家 村上龍の名作を伝えたい

村上龍という作家

村上龍という作家を知っていますか?

カンブリア宮殿という番組で司会をしている男性というイメージが強いかもしれません。

この番組での話し方を観ると硬派で知的な作家の印象なのですが、もともとはヒッピーのような生活をしてドラッグ・暴力・セックスを生生しく描く作家として有名です。

近年は政治経済や社会問題を扱う小説を多く書いています。

www.tv-tokyo.co.jp

過激で力強い作品

村上龍は24歳で芥川賞を受賞している天才ですが、反社会的な内容の小説だったため異質な存在として扱わていました。

そんな彼がコインロッカー幼児置き去り事件から着想を得て発表したのが「コインロッカー・ベイビーズ」です。

特殊な環境で育った子供たちが、日本社会への復讐(に近い行動)をしていく作品です。

反社会的な描写と緻密に計算されたストーリーで、長編小説なのに長さを感じない歴史的名作です。

漫画や映画では表現できない生生しい描写や暴力的な言葉に嫌悪感を持つかもしれませんが、これほどまでに力強い小説は村上龍の作品のなかでも少ないと思います。

新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫)

新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫)

 

 

洗練された天才による社会派小説の傑作

この本は、知性とカリスマ性を備えた若者たちが日本を支配していくという衝撃的な作品です。

それまでは衝動的暴力や性描写が印象的な作品を書いていた筆者が、情報や権力を使った暴力描写を描くなど洗練された内容になっています。

この作品も反社会的な思想が貫かれているが、徹底して悪しき日本的なシステムを破壊していく展開に爽快感を感じます。

欧米で右翼的な勢力が台頭している現在、この作品には考えさせられるものがあります。

愛と幻想のファシズム(上) (講談社文庫)

愛と幻想のファシズム(上) (講談社文庫)

 
愛と幻想のファシズム(下) (講談社文庫)

愛と幻想のファシズム(下) (講談社文庫)

 

 

まとめ

村上といえば村上春樹という現状の文壇会ですが、村上龍という天才作家はもっと注目されるべきでしょう。

かなり過激は文章なので、彼に嫌悪感を持つ人がいるかもしれせんが、軽いエンタメ小説も書いているので読んでみると親しみが湧いてくると思います。

69(シクスティナイン) (集英社文庫)

69(シクスティナイン) (集英社文庫)